怪我から復帰のマラソン20キロ――この挑戦は、私のランニング人生における大きな転機であり、挑戦心と情熱が重なったストーリーです。2025年3月8日の土曜日、青空が広がる中、冷たい風と8度から10度という厳しい低温が体にしみる中、私は全身全霊を込めてスタートラインに立ちました。これまで平日は忙しく、週末だけのトレーニングで自分を鍛え上げてきた日々。外で走る機会が限られる中、トレッドミルで積み重ねた汗と努力は、今回のレースで一気に形となって現れました。スタート直前、心の中で「今こそ自分の全てを出す時だ」と強く思いながらも、不安と期待が入り混じる瞬間に胸が高鳴りました。
スタートしてすぐに、コースに設けられた8回の大橋の上り下りという厳しい試練に直面しました。1キロ4分半のペースを維持しながらも、冷たい風が頬を刺し、筋肉が一歩一歩重く感じる中、これまでのトレーニングで培った体力と精神力を総動員しながら走り抜ける覚悟を新たにしました。厳しい天候とコースの過酷な地形が、私の限界に挑むかのように迫ってくるたびに、心は燃えるような情熱で満たされ、「ここまで来た自分を信じろ」という強いメッセージが自分自身に響き渡りました。ランニング中にふと感じた孤独と、同時に周囲からの応援メッセージや、日々の練習で培った確固たる自信が交錯し、一歩一歩が未来への希望と挑戦の証となりました。
また、レースを通して感じた数々の困難や、身体と心がぶつかり合う瞬間のリアルな体験は、読者の皆さんにとっても共感できるものではないでしょうか。たとえ足が悲鳴を上げ、心拍数が急上昇する瞬間があったとしても、その裏には一人のランナーとしての情熱と挑戦があったことを、この記事を通して余すところなくお伝えしたいと思います。挑戦することで生まれる苦しみと同時に、ゴールを目前にした時の歓喜や達成感は、何物にも代えがたい人生の宝物です。これからランニングを始める方、または新たな挑戦を模索しているすべての人にとって、この記事が勇気と希望を与える一助となれば幸いです。どうぞ、私のレース当日の情熱あふれる瞬間に、心を委ねながらご一読ください。
目次
主な持ち物(備忘録も兼ねて)
全てというわけにはいきませんが、当日の主な持ち物を備忘録も兼ねて紹介してします。いくつかリンクもはっておくので気になるものがあればチェックしてみてください。
・アルファフライ(レース用)
初代から愛用しています。もちろんまだまだ私にはオーバースペックなのは承知していますが、好きなシューズでテンションを上げるのはとても大切なことです。周りの人がなんと言おうと関係ありません。
以前このシューズでフルマラソンにも挑戦しているのでよかったらご覧ください。
・スーパーブラスト(移動&アップ用)
日々のジョグから愛用しています。フカフカクッションが大好きで、怪我の予防にもつながっていると思います。少し高いので、全然ノヴァブラスト5でも個人的にはいいと思います。最近のアシックスすごいですよね。ゲルニンバスも気になっています。
・サングラス(ユニクロのスポーツサングラス)
ユニクロオンラインからどうぞ。コスパ最高のサングラスです。カジュアルな感じが好きです。
・ノースフェイスのタンクトップ
ノースフェイス大好きです。色は好みで選んでください。少し高いですが性能はとてもいいです。何よりかっこいい!
・2XUのショートタイツ
ハーフマラソンまでの距離はこれで走ります。着圧がかなり強くて好きです。
・2XUアームスリーブ(寒ければ着ける)
ショートタイツ同様に着圧が強いです。寒い時には必ずつけます。
・ミレーのノースリーブレイヤー
別で記事にしていますが、年間通して大活躍の商品です。一度つかったらもうやめられません。
・タビオの5本指レーシングソックス
耐久性がとにかくすごい。これでもう何回レースにでたかわかりません。色もカラフルなのでお気に入りのものを探してみてください。
・アミノバイタル赤2本
今回は1本だけ使いました。安定感があります。比較的安いので初めてのかたなどにおすすめです。
・モンスター
レースのときだけ飲みます。レースの1時間前くらいから少しずつ飲んでいきます。これは効果あると思います。
・羊羹
練習でもレースでもたくさん活躍します。いろんな味があると楽しいですよ。
・パラチノース
これも練習でもレースでも大活躍。後半までエネルギーがもつ感じがします。
・ウォッチ(アップルウォッチ&ガーミンの二刀流で実権しています)
以前に比較した記事を書きました。今回も両手につけて走りましたが大きな差は感じられませんでした。
レース前の準備と心構え
2025年に入ってから、平日は忙しく、週末だけでトレーニングを積む日々が続いていました。走行距離そのものには自信があったものの、スピードを上げたときに足や心拍がどこまで持つか、常に不安が付きまとっていました。冷え込む8度から10度の気温に、強い冷風が吹くという厳しいコンディションの中で、体調管理とペース配分の重要性を再認識しました。
また、スタート前には「最初から無理をしないように」と自分に言い聞かせながらも、いつも通りの「突っ込んでしまう」性分が顔を出しがちな自分を戒める時間でもありました。こうした心の葛藤と準備が、レース全体のパフォーマンスに大きく影響すると感じていました。
スタートとペース配分の戦略
レース開始直後は、1キロあたり4分半というペースを頭に描きながら前半戦を走り始めました。初めのうちは、気温は低いものの晴天という好条件もあり、体は順調に動いていました。しかし、自己流の「勢い」が出てしまい、最初からペースを少し上げすぎたのではないかという不安も頭をよぎりました。
とはいえ、過去の練習で培った基礎体力を信じ、目標ペースに沿って走ることを貫く決意がありました。自分にとっての「良い癖」である突っ込みは時にリスクともなるため、ペース配分を意識しながらも、無理のない走り方を模索する姿勢が、この日の走りに現れていました。
コースの厳しさと身体の反応
今回のコースは、なんと8回もの大きな橋の上り下りが含まれており、足への負担は予想以上でした。上り坂では、ピッチを上げながらも持久力を維持するために、体力と精神の両面での集中力が求められました。一方、下り坂では、多少のスピードアップが可能でしたが、スピードを出し過ぎると急激な心拍上昇につながるため、慎重にペースを調整する必要がありました。
レースの約15キロ地点までは、普段の練習以上に足が軽快に動いてくれ、胸の苦しさはあったものの「まだいける」という自信が湧いていました。しかし、後半に差し掛かるにつれ、足の筋肉に疲労が蓄積し、体全体が次第に限界を感じ始める瞬間が訪れました。
最後の5キロ:苦闘と挑戦の連続
レースも残り5キロとなったあたりから、身体に本格的な苦しさが押し寄せ始めました。足に痙攣が走り、思うようにペースが上がらず、心拍数は190を超える勢いに。呼吸も乱れ、精神的にも「これ以上は無理かもしれない」と感じる瞬間が何度もありました。
しかし、ここで諦めることなく、足と腕を必死に動かしながら前に進む決意を固めました。特にラスト2キロでは、ふくらはぎに激しい痙攣が襲い、無理にスピードを上げることができなくなりましたが、それでも粘り切ってゴールを目指す姿勢は、これまでの努力と練習の賜物だと感じました。
フィニッシュとレース結果の総括
結果として、想定以上に体が動いてくれたおかげで、自己ベストに近いタイムを記録することができました。個人的には、走り切った感触と達成感に大いに満足しています。ただ、昨年は年代別の部門で上位入賞を果たせた経験もあり、今年は全体としてはその結果には届かず、少し悔しさを感じる部分もありました。
とはいえ、厳しい練習と計画的なトレーニングの中で、限界に挑戦しながらも自分の成長を実感できたことは、大きな収穫でした。たとえ結果に完璧な満足が得られなくとも、努力の積み重ねが次なるチャレンジへの大きな一歩であると、自分自身を褒めるべきだと考えています。
限られた環境でのトレーニングと今後の展望
2025年は大雪の影響で屋外でのランニングが難しい状況が続きました。そのため、トレッドミルを積極的に活用してトレーニングに励む日々が続きました。最初は、トレッドミルだけで実際のレースにどこまで順応できるのか不安もありましたが、思いのほかその効果は抜群でした。
この経験を通じて、天候や環境に左右されずに自己管理しながらトレーニングを進める重要性を再認識しました。これからは、春先から夏場にかけてレースが予定されていない期間を利用し、基礎体力の向上や怪我の予防に努める計画です。そして、新年度にはフルマラソンやハーフマラソンにも積極的に挑戦していきたいと考えています。
最後に
振り返ってみると、20キロのレースは、私にとって単なるレース以上の意味を持つ貴重な体験でした。厳しい気温と冷たい風、そして何度も挑戦を迫るかのような大橋の上り下り。走るたびに、これまでの努力や日々のトレーニング、そしてウッドミルで積み上げた汗が、確かな自信へと変わっていくのを感じました。レース中、体が限界に近づき、心拍が190を超える瞬間、そしてふくらはぎに激しい痙攣が走った時、決してあきらめずに前へ進むしかないという強い決意がありました。たとえ苦しい瞬間が訪れても、ゴールが見えているというだけで、走り続ける力が湧いてくるものだと実感しました。
この体験は、私にとって自分自身と向き合う大切な時間となりました。全力で走り抜けた結果、思い描いていたタイムに近づくことができたのは、ひとえに自分自身の努力と、周囲の温かい応援のおかげです。結果として、昨年の年代別上位入賞の快挙には届かなかったものの、その分、走り切った達成感と、次への挑戦に向けた確固たる意志が芽生えました。限られた環境下でウッドミルを活用しながらも、外の厳しい気象条件をものともせずに走り抜けた経験は、今後のランニングライフにおいてかけがえのない糧となるでしょう。
今回のレースで学んだのは、決して自分のペースを崩さず、冷静に状況と向き合うことの大切さです。どんなに苦しい状況でも、焦らずに一歩一歩進むことで、必ず未来へと繋がる道が見えてくる。私のこの挑戦は、終わりではなく、新たな始まりであると感じています。これからもさらなる高みを目指し、フルマラソンやハーフマラソンへの挑戦に向けて、毎日のトレーニングを積み重ねていく所存です。読者の皆さんにも、どんな逆境や困難が訪れたとしても、諦めずに自分の夢に向かって進んでほしいと心から願っています。私の経験が、皆さんの日常に少しでも勇気と元気を与えることができれば、これ以上の喜びはありません。共に前を向いて、未来へと一歩ずつ歩んでいきましょう。
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